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シンシア Research Memo(1):2025年12月期も売上は過去最高を更新。ECサイトとのシナジーで事業が深化

*12:01JST シンシア Research Memo(1):2025年12月期も売上は過去最高を更新。ECサイトとのシナジーで事業が深化
■要約

シンシア<7782>は、使い捨てクリアレンズを中心としたファブレスのコンタクトレンズ製造・販売会社である。クリアレンズの「SINCERE S」(以下、「シンシア S」)「L-CON」「Eye Well(アイウェル)」「Ultimate」「pranair(プラネア)」ブランドのほか、カラーコンタクトレンズ(以下、カラーレンズ)では「FAIRY(フェアリー)」「シンシア S」ブランドを展開し、国内では売上高ランキング上位に位置する。また、クリニックのコンサルティング事業、リユース業界向けPOSシステム開発・販売事業を買収し、事業の多角化、収益基盤の強化を進めている。

1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高7,456百万円(前期比14.0%増)、営業利益524百万円(同8.2%増)、経常利益514百万円(同9.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益264百万円(同12.4%減)となり、売上高は過去最高を更新し、期初計画も売上高、各段階利益ともに達成した。最終減益は、コンサルティング事業の受託先での経営悪化に起因する特別損失計上が要因で、これを除けば最終利益も前期比9.1%増(特別損失除き推計329百万円)と堅調である。コンサルティング事業では、受託先の業績低迷に伴いコンサルティング料を見直したことが響いた一方で、主力のコンタクトレンズ事業では、2025年3月にフリュー<6238>より譲受したカラーコンタクトレンズ販売事業が収益を押し上げた。また、第三世代シリコーンハイドロゲル素材の「シンシア S」が取扱店舗数の拡大に伴い売上増に貢献した。システム事業も「タロスPOS」がリユース市場拡大の波に乗り、売上を順調に拡大した。利益面では増収効果に加え、主要な海外の製造工場の仕入れを円建てに切り替え為替リスクを回避し、売上総利益を押し上げた。一方で、コンサルティング事業で受託先の経営悪化に伴い行っていた貸付けに関し、特別損失を計上したことが押し下げ要因となった。

2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は、売上高7,657百万円(前期比2.7%増)、営業利益388百万円(同25.9%減)、経常利益362百万円(同29.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益246百万円(同6.6%減)と増収減益を、EBITDAは同24.1%減を見込んでいる。主力のコンタクトレンズ事業でのコンタクトレンズ製品売上高は同2.7%増と堅調に推移する見通しだ。クリアレンズに関しては競争環境を鑑み保守的に前期比微減を、カラーレンズに関してはECサイト「Mew コンタクト」の強化による大幅増収を見込み、成長ドライバーとする計画だ。利益面では、コンタクトレンズ事業において、自社ブランドは価格を可能な限り据え置き訴求力を高める一方で、OEMは原価に沿った改定の方向で進める。為替政策については、現状約5割の仕入れで円建てが進んでおり、全体として為替リスクの吸収は可能と判断するが、引き続き他の仕入先と交渉を続ける。なお、各種成長投資を見込んでいることから営業利益は前期を下回る見通しとなっている。

3. 重点施策
2026年12月期計画達成のため「製品品揃えの拡充」「自社製品の売上拡大」「M&Aの推進・事業多角化」の3つの重点施策を推進する。「製品品揃えの拡充」ではECサイト「Mew コンタクト」でエンドユーザーの声を集め、製品開発につなげ、トレンドに即した製品供給で収益増につなげる。そのほか、強化する第三世代シリコーンハイドロゲル素材の「シンシア S」シリーズや「pranair」で新製品リリースを計画する。「自社製品の売上拡大」では、「シンシア S」のもう一段の成長に向け集中的にマーケティング投資を行う。ドラッグストアチャネルでは、ドミナント戦略を進め、顧客のドラッグストアでの購買行動を活性化させ、潜在需要を掘り起こす。「M&Aの推進・事業多角化」では、システム事業で次期POSシステム開発を進め、2026年内のリリースを目指すほか、薬事コンサルティング事業を本格始動する。

■Key Points
・2025年12月期は売上高が過去最高を更新し、期初計画も売上高、各段階利益ともに達成
・「シンシア S」が取扱店舗数を着実に伸ばし、収益に大きく貢献
・2026年12月期は安定した業績を背景に戦略的投資を強化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 若杉 孝)



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