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VIS Research Memo(5):2025年5月に塩野義製薬とのプロジェクトでマイルストーン達成
2026/05/08 11:05
*11:05JST VIS Research Memo(5):2025年5月に塩野義製薬とのプロジェクトでマイルストーン達成
■Veritas In Silico<130A>の事業別の動向
1. プラットフォーム事業
(1)2025年12月期の進捗状況
2025年12月期は各社との共同創薬研究が順調に進捗し、なかでも塩野義製薬とのプロジェクトにおいてマイルストーンを達成した点は大きな成果と言える(マイルストーン収入10百万円を計上)。同プロジェクトは2021年11月に契約を締結した。感染症及び精神・神経系疾患に関連する複数の遺伝子を創薬対象として、対応するmRNA上の標的構造の同定から、標的構造に作用し動物モデルで薬効を示す医薬品候補化合物の取得を目的とした研究である。今回のマイルストーン達成は、タンパク質標的では成し得なかった特異的な作用を示すリード化合物候補の取得に成功したもので、研究プロジェクトのなかで初めて達成した意義は大きい。今後は取得したリード化合物候補を医薬品候補化合物に最適化するフェーズに進む。医薬品候補化合物を取得できれば、動物実験による非臨床試験を経て臨床試験に進むことになる。
そのほか、創薬プラットフォーム「aibVIS」の中核技術となるターゲット探索とスクリーニング手法の特許が7月に米国で成立し、これで日欧米の主要地域で知的財産権を確保したことになる。ただ、2025年に見込んでいた共同創薬研究契約が1件不成立となり、業績計画の下方修正要因となった点はネガティブとなった。製薬会社の創薬基礎研究に対する取り組みが変化してきたことが一因と見られる。
(2)2026年12月期の取り組み方針
2026年12月期の取り組み方針として、基礎研究分野の潮流を理解しつつチャンスを広げる取り組みを進める。まずは、既存の共同創薬研究を着実に進捗させ、mRNA標的低分子創薬の成功事例を作る。また、創薬意欲が旺盛な国内外のバイオテック企業と契約を締結し、将来価値の高くなるプロジェクト推進することに加え、大手製薬会社とは引き続き契約交渉を行い、早期収益を得られるプロジェクトの実現を目指す。2025年12月末時点で秘密保持契約(CDA)を結んで交渉中の企業数は8社(うち、欧州企業3社)であり、このなかから2件の新規契約締結を目指している。
2025年12月にはSpiroChem AG(スイス)とmRNA標的化合物の共同探索研究実施に合意した。同研究は、SpiroChemが持つ世界的水準のマクロサイクル、ペプチドなどの化合物に対する深い知見と、同社の「aibVIS」や細胞実験技術を融合させることで、世界最高峰レベルのmRNA標的低分子医薬品の創出を目的とする。研究成果については、将来的に共同で第三者にライセンスアウトすることで収益獲得を目指す。
なお、創薬プラットフォーム「aibVIS」について、農薬分野への応用も視野に入れた事業を開発する。国内外の複数の大手農薬専業メーカーから新規農薬の開発に同プラットフォームを活用したいとの引き合いがあるためで、秘密保持契約を締結して交渉を進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■Veritas In Silico<130A>の事業別の動向
1. プラットフォーム事業
(1)2025年12月期の進捗状況
2025年12月期は各社との共同創薬研究が順調に進捗し、なかでも塩野義製薬とのプロジェクトにおいてマイルストーンを達成した点は大きな成果と言える(マイルストーン収入10百万円を計上)。同プロジェクトは2021年11月に契約を締結した。感染症及び精神・神経系疾患に関連する複数の遺伝子を創薬対象として、対応するmRNA上の標的構造の同定から、標的構造に作用し動物モデルで薬効を示す医薬品候補化合物の取得を目的とした研究である。今回のマイルストーン達成は、タンパク質標的では成し得なかった特異的な作用を示すリード化合物候補の取得に成功したもので、研究プロジェクトのなかで初めて達成した意義は大きい。今後は取得したリード化合物候補を医薬品候補化合物に最適化するフェーズに進む。医薬品候補化合物を取得できれば、動物実験による非臨床試験を経て臨床試験に進むことになる。
そのほか、創薬プラットフォーム「aibVIS」の中核技術となるターゲット探索とスクリーニング手法の特許が7月に米国で成立し、これで日欧米の主要地域で知的財産権を確保したことになる。ただ、2025年に見込んでいた共同創薬研究契約が1件不成立となり、業績計画の下方修正要因となった点はネガティブとなった。製薬会社の創薬基礎研究に対する取り組みが変化してきたことが一因と見られる。
(2)2026年12月期の取り組み方針
2026年12月期の取り組み方針として、基礎研究分野の潮流を理解しつつチャンスを広げる取り組みを進める。まずは、既存の共同創薬研究を着実に進捗させ、mRNA標的低分子創薬の成功事例を作る。また、創薬意欲が旺盛な国内外のバイオテック企業と契約を締結し、将来価値の高くなるプロジェクト推進することに加え、大手製薬会社とは引き続き契約交渉を行い、早期収益を得られるプロジェクトの実現を目指す。2025年12月末時点で秘密保持契約(CDA)を結んで交渉中の企業数は8社(うち、欧州企業3社)であり、このなかから2件の新規契約締結を目指している。
2025年12月にはSpiroChem AG(スイス)とmRNA標的化合物の共同探索研究実施に合意した。同研究は、SpiroChemが持つ世界的水準のマクロサイクル、ペプチドなどの化合物に対する深い知見と、同社の「aibVIS」や細胞実験技術を融合させることで、世界最高峰レベルのmRNA標的低分子医薬品の創出を目的とする。研究成果については、将来的に共同で第三者にライセンスアウトすることで収益獲得を目指す。
なお、創薬プラットフォーム「aibVIS」について、農薬分野への応用も視野に入れた事業を開発する。国内外の複数の大手農薬専業メーカーから新規農薬の開発に同プラットフォームを活用したいとの引き合いがあるためで、秘密保持契約を締結して交渉を進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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