フィスコニュース


坪田ラボ Research Memo(6):2026年3月期は契約一時金の計上がなく、2期ぶりに損失を計上

*13:06JST 坪田ラボ Research Memo(6):2026年3月期は契約一時金の計上がなく、2期ぶりに損失を計上
■業績動向

1. 2026年3月期の業績概要
坪田ラボ<4890>の2026年3月期の業績は、売上高で前期比85.3%減の200百万円、営業損失で787百万円(前期は235百万円の利益)、経常損失で760百万円(同281百万円の利益)、当期純損失で761百万円(同205百万円の利益)となり、2期ぶりの減収、損失計上となった。また、複数のライセンス契約交渉が長引き、期末までに契約締結に至らなかったことで契約一時金収入を計上できなかったことが要因となり、期初計画比でも下振れた。費用面では、パイプラインの順調な進捗に伴い研究開発費が、同23百万円増加した。その他経費を抑制したことで販管費は同22百万円減少した。


財務内容は健全、今後は業績状況を見ながら資本政策を検討
2. 財務状況
2026年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,184百万円減少の1,318百万円となった。主な変動要因は、流動資産では現金及び預金が569百万円、売掛金が531百万円、未収消費税等が19百万円それぞれ減少し、固定資産では有形固定資産が16百万円減少した。

負債合計は前期末比460百万円減少の454百万円となった。主な変動要因は、流動負債では買掛金が126百万円、未払法人税等が81百万円、契約負債が87百万円、契約損失引当金が181百万円それぞれ減少し、固定負債では長期借入金が22百万円減少した。純資産合計は同723百万円減少の863百万円となった。当期純損失761百万円の計上による利益剰余金の減少が要因である。

自己資本比率は65.5%と前期末比2.1ポイント上昇したが、現金及び預金の減少に伴いネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は同547百万円減少の900百万円となり、1年間の事業費用に近い水準まで低下した。こうした状況を踏まえ、同社は中長期的な成長に向けた投資資金を確保するため、2026年6月に第三者割当による第8回~第10回新株予約権(行使価額修正選択権付)を発行した。当該発行による潜在株式数は590.46万株となり、希薄化率は約23%となる。当初行使価額※ですべて行使された場合、資金調達額は約20億円となる。資金使途としては、自社主導による臨床開発(特に海外を含むPOC試験)費用で11億円、パイプライン拡充のための導入・M&A等の戦略投資で6億円、残りがRelight Tech事業の立ち上げに係る研究開発、製造及び販売体制構築費用となる。同社では、研究開発の進展やパイプラインの導出等で企業価値向上の成果を株価上昇につなげ、その過程で段階的に資金調達することで、既存株主への配慮と中長期的な成長投資の両立を図る方針である。

※ 当初行使価額は、第8回が285円、第9回が342円、第10回が428円で、下限行使価額はいずれも127.5円としている。行使期間は2026年6月18日から2029年6月15日まで。


2027年3月期は契約一時金の計上で黒字転換する見通し
3. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高で1,100~1,500百万円(前期比は549.9〜749.9%増)、営業利益で5~50百万円(前期は787百万円の損失)、経常利益で45~90百万円(前期は760百万円の損失)、当期純利益で45~90百万円(前期は761百万円の損失)と増収増益で計画している。売上高はライセンス契約一時金の計上と、導出済みパイプラインの開発進捗に応じたマイルストーン収入の計上が主な増収要因となる。ロイヤリティ収入については限定的であると見ている。費用面では、国内外の有力なアカデミア及び共同研究先との連携を通じて、研究開発及び知的財産の強化に取り組む方針で、研究開発費として同122百万円増加の400百万円を計画している。

売上高、各利益ともに幅を持たせて計画を策定しているのは、個々のライセンス契約締結の時期が変動する可能性を考慮し、保守的かつ合理的に見積もったことによる。売上高のレンジに対して、営業利益のレンジが小さい印象を受けるが、売上高の水準に応じて研究開発費を柔軟に調整する方針であるためだ。

主要パイプラインのなかで現在導出交渉を行っているのは、TLM-017(中国、欧米)、TLM-023(日本)、TLG-001(アジア、欧米)、TLG-005D(日本、欧米)、TLG-005P(欧米)である。このうち、TLM-017の中国、TLG-001のアジアについては詳細協議に入っており、2027年3月期中に導出される可能性がある。また、TLM-023についても日本での導出活動を積極的に進めている。新規化合物による新たな作用機序による近視進行抑制剤であり製薬企業からの注目度も高く、2027年3月期中の導出を目指している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




<HN>


 

 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2026/06/10 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,556 銘柄
1,532 銘柄   売り
 
 
 
2914 日本たばこ産業 買い転換
9433 KDDI 買い転換
7267 本田技研工業 買い転換
8750 第一ライフG 買い転換
6902 デンソー 買い転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS