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東邦ガス Research Memo(3):大黒柱のガス事業とLPG関連事業が中核(1)

*12:43JST 東邦ガス Research Memo(3):大黒柱のガス事業とLPG関連事業が中核(1)
■事業概要

1. 同社の強み
東邦ガス<9533>の強みの基盤は、地域における事業基盤、安定供給を支える体制、財務健全性、挑戦する人材である。これらは、過去のエネルギー多角化の歴史・経験のなかで培われたものである。カーボンニュートラルが求められる時代に入り、顧客先での多様なエネルギーや技術の知見を生かした具体的なソリューション提案に加え、電気事業など新しい事業の顧客開拓においてはガス事業で築いた顧客基盤が大きな強みとなっている。ソリューション提案力は、今後さらに多様なエネルギーへ、海外を含めた他地域へ、エネルギー以外の事業へと展開するうえでも大きな強みとなるだろう。

2. ガス事業:特徴と業績動向
ガス事業は、創業期から続く都市ガスの供給に関連する一連の業務であり、同社の屋台骨を支える事業である。愛知県、岐阜県、三重県のエリアでガスの製造及び販売並びにガス器具の販売に加え、子会社を通じてガスの託送供給、ガス供給のための配管工事、コールセンター及び料金事務業務なども行っている。また、子会社の水島瓦斯(株)は、岡山県内においてガスの製造・供給及び販売等の事業を行う。

ガス事業の売上高は2022年3月期以降比較的安定して推移してきた。ガス事業の販売量が2019年3月期以降微減傾向で推移するなかで、原料の調達価格の上昇に起因した価格の上昇が増収トレンドに影響していると考えられる。また、平年より気温が高い近年の環境においては、給湯で使用されるガスの使用量が低下する傾向にある。セグメント利益は変動幅が相対的に大きいが、これも原材料価格の変動に伴うタイムラグの影響が大きい。同社の事業に対する原油価格の感応度(年間)は1ドル/バレル上昇で営業利益約2億円のマイナス、為替レート(ドル円)1円上昇で営業利益約2億円のマイナスとなる。2026年3月期は、顧客数が微増、販売量が微減のなか、売上高は前期比0.6%減の4,265億円と微減となった。セグメント利益では、原料関連の市況変動等の影響が前期比で約10億円の減益要因となり、全体として、同6.5%減の192億円となった。

3. LPG・その他エネルギー事業:特徴と業績動向
LPG・その他エネルギー事業は、1959年に開始された事業である。愛知県、岐阜県、三重県のエリアのほかに静岡県、長野県、北陸エリアなど広域に展開する。子会社の東邦液化ガス(株)等では、LPG販売、LPG機器販売、LPG配管工事及びコークス・石油製品販売等を行っており、配送や回収などの物流が伴うのが本事業の特徴である。

LPG・その他エネルギー事業の売上高は2022年3月期以降増加傾向だったがその後横ばいで推移している。前提となる顧客数は年平均成長率で1.7%増と伸ばしているものの、販売量合計の年平均成長率は0.7%減となっている。また、セグメント利益は緩やかに上昇傾向が続いているが、セグメント利益率は3.2%(2026年3月期)と、水準としては低い傾向にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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