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いい生活 Research Memo(8):中長期成長戦略として顧客基盤の拡大、収益力の強化、将来への布石を掲げる(1)

*12:08JST いい生活 Research Memo(8):中長期成長戦略として顧客基盤の拡大、収益力の強化、将来への布石を掲げる(1)
■中長期の成長戦略

1. 中長期の成長戦略の概要
いい生活<3796>は中期的な目標として、顧客数5,000社、ARPU10万円を目指している。売上高にすると年間約60億円に相当する。成長戦略については、(1)顧客基盤の拡大、(2)収益力の強化、(3)将来への布石の3つの柱を掲げ、サービスの進化及び導入支援顧客サポートの強化を図る。目標達成に向け、従来の事業戦略を一段と加速・推進している。

(1) 顧客基盤の拡大
有料課金法人数の右肩上がりの推移は、サービスが不動産業界の業務効率化と収益改善に寄与していると市場から評価されている証左と言える。この実績を背景に、サービスに興味を持つ潜在顧客へのアプローチを継続する。同社のSaaSは、不動産取引や不動産管理におけるあらゆる場面において、シームレスに利用されるサービスとなることを目指すマルチプロダクト戦略を展開しており、不動産事業者が抱える多様なニーズはもちろん、業務の深部に至る高度なニーズに対しても、最適なプロダクトを組み合わせて包括的に応えられる体制を構築している。賃貸管理、賃貸仲介、売買仲介という主な不動産業態にすべて対応しており、潜在的に幅広い顧客層にアピールするプロダクト群となっている。導入支援サービスの充実によるエンタープライズ顧客の獲得に注力しているが、賃貸仲介系の不動産会社を中心とする「いい生活Square」の無料顧客の有料顧客化も、将来的な顧客基盤拡大の主要な柱と位置付けている。

(2) 収益力の強化
マルチプロダクトのワンストップ提供による顧客単価上昇、運用支援サービスレベル向上によるLTV拡大を目指す。不動産管理業はサービスの利用期間が長期にわたるLTVの高い顧客層と言える。SaaSによって複数のサービスを一体化して利用できる同社の強みを生かし、高い全体最適性の実現による顧客満足度の向上を目指す。また、子会社のリアルテック・コンサルティングを通じ、データモダナイゼーションから日々の運用までを行うBPaaSを強化し、業界の人手不足に直接アプローチすることで、顧客のLTVの最大化と、解約率の最小化を目指す。

(3) 将来への布石
不動産プラットフォームへの進化を成長戦略として掲げ、中長期的に持続的かつ安定的な事業成長の確立を図るため、「SaaS×バーティカル×マルチプロダクト」の最大化による高成長を推進する。加えて、豊富なサービス群とソリューションを組み合わせるなど付加価値の高いサービスを提供することで、競合他社との差別化を図る。また、従来の「顧客数×ARPU」で形成される安定した収益基盤(平面)のうえに、業者間流通プラットフォーム「いい生活Square」等を通じたトランザクション課金を縦軸として積層し、収益の立体的な拡大(3次元の成長モデル)を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山 博詞)



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