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サンワテクノス Research Memo(2):2026年3月期はAI関連の設備投資拡大を追い風に3期ぶりの増収増益に

*11:02JST サンワテクノス Research Memo(2):2026年3月期はAI関連の設備投資拡大を追い風に3期ぶりの増収増益に
■サンワテクノス<8137>の業績動向

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比6.3%増の148,329百万円、営業利益で同15.7%増の4,058百万円、経常利益で同25.2%増の4,776百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同33.7%増の3,265百万円と3期ぶりの増収増益に転じた。顧客の発注調整が一巡したことに加えて、期後半からはAI関連の設備投資拡大を背景に、半導体やロボットなど関連業界からの需要が拡大したことで増収増益となった。会社計画比では、売上高がほぼ計画どおりとなったものの、収益性を意識した営業活動の浸透により売上総利益率が改善したため、各段階利益は計画を上回って着地した。

売上高の先行指標である受注高は、前期比19.0%増の158,142百万円と4期ぶりの増加に転じ、期末受注残高も同21.5%増の55,506百万円に積み上がった。地域別で見ると、日本が同29.9%増の111,005百万円と大きく伸長した一方で、アジアは同0.8%増の40,863百万円、欧米・その他は同8.8%減の6,273百万円で、日本市場が回復の原動力となった。アジアについては、中国の半導体製造装置や一部FAメーカーの受注は増加したものの、主要顧客先であった中国太陽光関連業界の設備投資減少が足かせ要因となった。四半期ベースの受注動向を見ると、第4四半期に前年同期比36.7%増の48,679百万円と大きく伸長した。AI市場の活況が半導体業界だけでなくロボットやFA機器など様々な業界にまで好影響を及ぼし始めていることがうかがえ、なかでも日本市場が同44.2%増の34,101百万円と顕著な伸びを示した。

2026年3月期の営業利益増減要因を見ると、増収効果で1,260百万円、売上総利益率の改善(前期比0.4ポイント上昇)で466百万円、為替レートの変動で40百万円※1が増益要因となり、販管費の増加1,215百万円を吸収した。売上総利益率の改善要因は、収益性を意識した営業活動を推進してきたことが主因だ。同社は2023年3月期からKGI(最重要経営指標)を「売上高」から「営業利益」に改め、売上総利益率の改善に取り組んできた。実際、売上総利益率は2022年3月期の12.2%から2026年3月期は14.1%と右肩上がりで上昇している。2024年3月期以降は売上高が減少したことで販管費率が上昇し、営業利益の減益が続いていたためその効果が見えにくかったが、2026年3月期は売上高も増加に転じたことで、取り組みの成果が顕在化した格好だ。販管費の増加要因の約半分は人件費で占められるが、そのほかに2件のM&A※2を実施したことに伴う関連費用約1億円及びのれん償却額64百万円の計上などが増加要因となった。また、営業外収支は前期比410百万円改善した。金融収支が139百万円改善したほか為替差損益が162百万円改善したことが主因だ。

※1 期中平均為替レートは149.71円/米ドルと前年同期の151.58円/米ドルから約2円/米ドルの円高となり、仕入販売取引時の為替レート差により国内事業会社で23百万円の増益、海外事業会社で24百万円の増益要因となったほか、期末換算レート差で7百万円の減益要因となった。
※2 2025年9月末にロボットシステムの開発等を行う(株)エムテック、同年10月末に本多通信工業(株)の英国子会社であるHTK Europe Ltd.(現 SUN-WA TECHNOS (UK) Connect Solutions Ltd.)をそれぞれ子会社化した。事業規模が小さく、連結業績への影響は軽微である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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