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ティア Research Memo(3):明瞭な価格体系と高品質なサービスの源泉となる独自の人財育成システムを構築

*11:03JST ティア Research Memo(3):明瞭な価格体系と高品質なサービスの源泉となる独自の人財育成システムを構築
■事業概要

4. 同社の特徴と強み
(1) 同社の特徴
ティア<2485>の最大の特徴は、「葬儀価格の完全開示化」と「適正な葬儀費用の提示」を行い、旧来の葬儀社の慣習を打ち破り、明瞭な価格体系を構築し、葬儀費用を明確化した点にある。このため、葬儀単価は全国平均と比較して2~3割低い水準で推移している。ここ数年の傾向として、核家族化の進行や高齢者の独居率上昇など生活スタイルの変化、低価格戦略を展開する葬儀社の台頭などを背景に、「一般葬儀」から「家族葬」へのシフトが進み、葬儀単価も全体的に低下傾向が続いてきた。2023年以降は物価の上昇もあって葬儀単価も緩やかな回復を続けており、ティア直営店の葬儀単価も同様に上昇してきたが、2026年9月期中間期は前年同期比1.1%減の84.9万円と再び下落に転じた。

出店戦略では、ドミナント出店を基本方針とし、会館同士の相互補完性を高めながら効率的な認知度向上と営業エリアの拡大を図っている。1会館当たりの商圏は直径3kmで、稼働率は約9割を目安とする。従来の基本フォーマットは、建坪150坪から200坪(平屋または2階建て)、収容人員100名から150名規模の式場1室に会食ルーム及び親族控室を併設したタイプであり、直近では葬儀規模に応じて間仕切り可能な構造への改修を進めている。同タイプの設備投資額は150百万円から200百万円、投資回収期間は9年から10年が目安となっている。一方で、近年の出店は家族葬専用ホールが主流となっている。こちらの基本フォーマットは建坪60坪(平屋建て)、収容人員30名規模の式場1室に会食ルーム及び親族控室を併設したコンパクトなタイプであり、既存ホールの商圏の隙間を埋める形で出店を推進している。設備投資額は60百万円から80百万円、投資回収期間は9年を目安としている。

(2) 同社の強み
同社の強みは、独自の人財教育システム「ティアアカデミー」にある。「ティアアカデミー」では、新卒入社の新人社員に対して入社後6ヶ月間にわたり社会人としての基礎研修、セレモニーディレクターとしての実務教育※、さらに徳育的観点から「命」や「心」に関する教育を行っている。現場配属後もOJTに加えて、3ヶ月に1度の社長セミナーを実施し、「究極のサービス業」という認識を深め、「ご遺族に対して最高のおもてなし」により「感動」を生み出せる人財を育成している。

※ 葬儀の依頼を受ける際の「打ち合わせ」、通夜・葬儀の際の会場設営、ロールプレイング、OJTによる施行立会い。

また、葬儀の専門人財「マスターセレモニーディレクター」の育成プログラムや、社員のスキルに応じた最適な人財配置を行うため、等級別に7段階で評価する社内検定試験「ティア検定」を導入している。さらに、会館運営や経営を担う次世代リーダーを育成するための研修も整備している。こうした人財教育システムは、同社の競争力を支える質の高いサービスの源泉となっている。2019年には人財育成体制を支える施設として、教育専用施設「ティア・ヒューマンリソース・センター」を本社隣接地に開設した。これにより、短期間で多数の人財を育成できるようになり、新規出店への対応力が高まった。また、葬儀業に対する理解をより深めることで、社員の定着率向上にもつながっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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