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児玉化 Research Memo(3):2026年3月期は買収による業容大幅拡大で、売上高・各利益ともに計画超過達成

*11:43JST 児玉化 Research Memo(3):2026年3月期は買収による業容大幅拡大で、売上高・各利益ともに計画超過達成
■児玉化学工業<4222>の業績動向

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比422.1%増の82,707百万円、営業利益で同1,549.8%増の2,679百万円、経常利益で同2,249.1%増の2,296百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で23,534百万円(前期は132百万円の損失)と、メプロHD買収に伴い大幅な増収増益となった。予想比では、売上高で10.3%、営業利益で123.3%、経常利益で253.3%、親会社株主に帰属する当期純利益で17.7%上回って着地した。売上面では、樹脂成形においてトヨタ自動車向けを中心に好調に推移したほか、鋳鍛造事業においては、タイの子会社で二輪向け製品の販売が好調に推移し、米国の関税処置の影響により米国の子会社で四輪向け製品の販売が好調であり、予想を上回った。利益面では、円安によるプラス効果が寄与した。なお、特別損益で、負ののれん発生益22,598百万円のほか、遊休地売却益796百万円、投資有価証券売却益475百万円を計上した。一方、特別損失では減損損失1,867百万円を計上した。


樹脂成形・鋳鍛造・粉末冶金の3セグメントすべてが堅調に推移

2. 事業セグメント別の動向
(1) 樹脂成形事業
樹脂成形事業は、売上高が16,567百万円(前期比4.6%増)、セグメント利益(営業利益)が1,155百万円(同611.1%増)となった。売上面では、自動車向け及び家電向けを中心に出荷が伸長したことに加え、住宅設備向けで他社からの生産移管により売上が増加した。自動車産業全体では、米国関税による混乱が見られたものの、同社製品はグローバルモデル向けや国内向けが中心であるため、影響は限定的であった。海外では、家電向けが堅調に推移した。利益面では、円安のプラス効果と前期にM&A関連費用を計上していた反動で大幅増益となった。

(2) 鋳鍛造事業
鋳鍛造事業は、売上高が48,641百万円(同0.3%減)、セグメント利益が1,579百万円(同40.6%増)となった。売上面では、二輪向けはタイ市場において好調に推移し、四輪向けは米国におけるホンダのハイブリッド車の販売好調を背景に受注が増加した。利益面では、海外拠点における販売増加と円安効果により利益拡大につながった。

(3) 粉末冶金事業
粉末冶金事業は、売上高が17,498百万円(同0.5%減)、セグメント利益が489百万円(同652.3%増)となった。売上面では、期初に主要取引先における在庫調整の影響により販売が低調に推移し、2025年8月に発生した漏水事故により生産ラインの一部が停止したことも影響し減収となった。利益面では、下期にかけて売上が伸びたことで、黒字を確保した。


メプロHDの連結化により資産規模が拡大し、収益性指標と安全性指標が改善

3. 財務状況と経営指標
2026年3月期末の財務状況は、総資産が前期末比53,016百万円増加の67,111百万円となった。買収により資産規模が大幅に拡大した。一方、有利子負債は同11,743百万円、純資産は24,818百万円増加した。結果として、安全性指標である自己資本比率は42.3%(同13.5ポイント上昇)、D/Eレシオは0.53倍(同0.31低下)、流動比率は172.5%(同102.8ポイント上昇)と改善した。さらに、収益性指標でも、ROAが3.4%(同2.7ポイント上昇)、ROEが82.8%(前期はマイナス3.3%)といずれも改善した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)



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