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ギークリー Research Memo(5):構造的なIT人材不足を背景に、独自のオペレーションと仕組みで差別化

*11:05JST ギークリー Research Memo(5):構造的なIT人材不足を背景に、独自のオペレーションと仕組みで差別化
■ギークリー<505A>の事業環境、強み・特徴及び事業等のリスク

1. 事業環境
職業紹介事業を取り巻くマクロ環境は、少子高齢化に伴う労働力人口の減少や慢性的な人材不足を背景に、引き続き堅調に推移している。企業にとって人材確保は重要な経営課題となっており、とりわけIT人材や管理職、専門職の採用ニーズは強く、人材紹介サービスの重要性は一段と高まっている。DX推進やデジタル化の進展も追い風となり、高度な専門性を持つ人材の獲得競争は活発な状態が続いている。

また、転職市場の構造変化も市場拡大を後押ししている。中途採用を強化する企業の増加に加え、求職者のキャリア観にも変化が見られる。終身雇用を前提とした働き方から、自律的なキャリア形成を重視する傾向へと移行しており、人材の流動化が加速している。転職希望者数は2023年に1,000万人を超え、転職者数も2022年以降は300万人超で推移しており、人材紹介市場の拡大を後押ししている。

厚生労働省の「職業紹介事業報告書の集計結果」によると、2024年度の職業紹介事業における手数料収入は9,835億円となり過去最高を更新した。就職件数も92万件に達し、2014年度の55.7万件から大幅に増加している。一方、有料職業紹介事業所数は30,561事業所と2014年度の17,893事業所から増加しており、市場拡大とともに業界内の競争環境は激しさを増している。

特に、IT人材紹介市場では、企業のDX推進やクラウド活用の拡大、AI関連投資の増加を背景に、高い需要が続いている。業務効率化や新規事業創出に向けたデジタル活用の重要性が高まる一方、それらを担うIT・デジタル人材の不足は深刻な課題となっている。特に生成AIやロボットの活用が急速に広がるなか、経済産業省の「2040年の就業構造推計(改訂版)」では、AI・ロボット等の利活用を担う人材について、2040年に339万人の需給ミスマッチが生じる可能性が示されている。実際、生成AIの普及に伴い、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャー(PM)といった既存職種を中心に、AIに対応できる人材ニーズが高まっている。

こうした環境の下、IT人材紹介事業者には、専門領域に特化したコンサルタント体制の構築や人材データベースの拡充、候補者との継続的な関係構築が求められる。構造的なIT人材不足を背景に、市場の中長期的な成長余地は大きく、専門性とマッチング力を備えた事業者は競争優位性を発揮しやすい。IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービスを展開する同社は、こうした事業環境を追い風として成長を続けることが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)



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