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エブレン Research Memo(1):2027年3月期第1四半期は前年同期比で大幅な増収増益、通期も増収増益見込み

*11:31JST エブレン Research Memo(1):2027年3月期第1四半期は前年同期比で大幅な増収増益、通期も増収増益見込み
■要約

エブレン<6599>は、産業用電子機器や工業用コンピュータの設計・製造を専門とし、産業用電子機器の設計・製造分野においてソリューションを提供している。主力事業は、産業用コンピュータの受託設計及び受託生産であり、全体の8割以上を占めている。これらの製品は、通信・電力・鉄道・医療といった社会インフラ系設備や、半導体製造装置、生産自動化機械といった産業インフラ系設備のコントローラーとして使用される。受託製品が量産に入ると、中長期的に安定した収益源となるのが特徴である。

1. 2027年3月期第1四半期の概要
2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の業績は、売上高が前年同期比30.4%増の1,190百万円、営業利益が同91.8%増の213百万円、経常利益が同86.7%増の217百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同79.5%増の136百万円と大幅な増収増益となった。主力の半導体製造装置関連(計測・制御)が、AI向けの先端ロジックなどを中心に大幅に増加した。また、電子応用が顧客の在庫調整一巡で上向き、交通関連の伸び悩みをカバーした格好だ。また電力向けの好調もプラスに寄与した。利益面については、原材料価格の上昇といったマイナス要因はありながらも、値上げ効果が浸透しているため営業利益率は同5.7ポイント上昇と急速な改善を示し、17.9%まで向上した。

2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高で前期比10.2%増の4,400百万円、営業利益で同16.9%増の620百万円、経常利益で同12.6%増の620百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同9.8%増の400百万円と、増収増益を見込んでいる。第1四半期決算発表時点では期初予想を据え置いたが、見込み業績は保守的な数値と言えよう。下期も順調に進んだ場合、現在の進捗状況を考慮すると、利益面では上振れの余地が大きいと弊社では見ている。これまで伸び悩んでいた主力の計測・制御(特に半導体製造装置関連)が復調したことに加えて、そのほかでも電力関連(通信・放送・電力)がAI需要の拡大に伴うデータセンター建設増加で明るい見通しにあるなど、全体的に見て収益向上が期待できる。また、引き続き値上げ効果により利益率の改善が進みそうだ。

3. 中期の成長戦略
より価値のあるソリューションの提供を通じて企業価値の拡大を目指すため、「コア事業の強化」「受託範囲の拡大」「ボードコンピュータ事業強化」「中国子会社の戦略的活用」という4つの戦略を掲げている。これらを着実に実行することで、当面の目標として、年平均成長率(CAGR)10~15%の成長路線を堅持する考えだ。具体的な数値目標として、2029年3月期に売上高5,500百万円、経常利益850百万円を掲げている。

■Key Points
・2027年3月期第1四半期は、半導体製造装置の活況を背景に大幅な増収増益
・2027年3月期通期は増収増益を見込み、期初予想を据え置く。見込み業績は保守的な数値の印象
・CAGR10~15%を目標とし、2029年3月期に売上高5,500百万円、経常利益850百万円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)



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