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30日の香港市場見通し:上値の重い展開か、米FOMCと中国PMIが気がかり

*09:57JST 30日の香港市場見通し:上値の重い展開か、米FOMCと中国PMIが気がかり
30日の香港市場は、米国の金融政策や中国の景気動向見極めで上値の重い展開か。外部環境は安定的。米関税政策による世界経済混乱の警戒感が薄れている。貿易問題を巡り、米中が29日までスウェーデン開いた閣僚級会議では、8月12日に期限を迎える追加関税の一時停止措置を3カ月延長する方針が確認された。協議に参加したベッセント米財務長官は記者会見で、「協議は建設的だった」としたうえで、90日間の再延長については、トランプ米大統領が30日に最終判断をすると述べている。米国と貿易相手国の通商交渉はこれまでに、日本や欧州連合(EU)などとも合意が結ばれた。

29日の米株市場は、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数が前日比で0.3%安と7日ぶりに反落した(前日まで6日連続で史上最高値を更新)。主要指標のNYダウは0.5%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と5日ぶりに反落した。4-6月期決算が予想下振れしたユナイテッドヘルスが7.4%安と急落し、指数を押し下げている。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が29-30日まで開かれ、7月の米雇用統計が8月1日に公表されることも買い手控え要因となった。

中国銘柄もさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.4%安と4日続落している。理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が6.2%安、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が2.9%安蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が2.5%安と下げが目立った。

一方、内部的には中国指標の発表が気がかり。あす31日には、国家統計局などによる7月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが6月の49.7と同水準、非製造業PMIは6月の50.5から50.3にやや低下する見通しだ。それより先、27日に報告された1-6月の工業企業利益が前年同期比1.8%減となり1-5月の1.1%減から減少幅が拡大したこともあり、下振れも懸念されている。

こうした中、本日の香港市場は全体として上値の重い展開か。米金融政策や中国景気動向を見極めたいとするスタンスが強まろう。また、米中協議が無難に終わったことはプラスだが、最終決定がトランプ氏に委ねられたとあって、慎重姿勢は崩せない。




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