業績トピックス
2022/10/28 15:00
大平洋金属
(5541)
2023年3月期連結本決算経常見通し下方修正、赤字予想に。
【業績予想/決算速報】大平洋金属<5541>が10月28日に発表した業績予想によると、2023年3月期本決算の経常損益は前回予想(2,508百万円)から下方修正され、3,493百万円の赤字になる見通し。因みに直前のIFISコンセンサスでは4,900百万円を予想している。合せて発表された中間期の業績予想によれば、中間期前回予想(2,705百万円)から下方修正され、605百万円となる見通し。
決算期 | 月数 | 区分 | 発表日 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | |
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202203 本 | 12 | 会社実績 | 2022/05/10 | 57,129 | 4,806 | 12,999 | 11,368 | |
202303 本 | 12 | 会社予想 | 2022/10/28 | 35,548 | -9,997 | -3,493 | -3,711 | |
202303 本 | 12 | 従来予想 | 2022/08/10 | 60,744 | -1,516 | 2,508 | 2,167 | |
202303 本 | 12 | コンセンサス | 2022/10/27 | 64,500 | -2,300 | 4,900 | 4,900 | |
202209 中 | 6 | 会社予想 | 2022/10/28 | 17,642 | -4,464 | 605 | 229 | |
202209 中 | 6 | 従来予想 | 2022/08/10 | 25,068 | -78 | 2,705 | 2,294 | |
※単位は百万円、:今回会社から発表された内容
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連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)及びウクライナ情勢は、国内外の景気へ引き続き影響を及ぼしており、経済の先行きは、依然不確実性が高い状態で推移しております。 数量面において、前連結会計年度末直前におけるフェロニッケル製造設備3基中1基の電気炉溶融物漏出事故の影響に加えて、中国の感染症再拡大による経済活動抑制の影響や不動産市場の低迷及びウクライナ情勢の長期化懸念等により不透明感が増しニッケル需給に緩みが見られること、また、ステンレス生産者は、生産コストを含めて価格優位性のあるニッケル銑鉄へ一部調達をシフトしており、ニッケル銑鉄の価格は当社の販売価格へも影響する環境になっていることから、一定の収益性を損なわない戦略的な数量の抑制へ方針をシフトしたため、前回公表計画を下回る厳しい環境を見込んでおります。漏出事故の影響で停止した電気炉1基の復旧については、前述のとおり数量の抑制へ方針をシフトしたため、当連結会計年度第3四半期に見込んでいた操業再開は翌連結会計年度へ変更いたしました。事業環境を注視しつつ、数量抑制方針を解除した段階で立上げいたしますが、当連結会計年度第3四半期中には、生産設備自体の復旧は可能な状態まで整備する見込みです。 販売価格面では、当社フェロニッケル製品の販売価格形成の指標となる当社適用LMEニッケル価格は比較的高水準に推移している一方で、価格優位性の見られるニッケル銑鉄の価格は当社の販売価格へも影響する環境になっていることから、当社適用LMEニッケル価格と当社適用平均為替レートに加えてニッケル銑鉄の価格も一部参考とした価格水準としているため、売上高への影響が見込まれます。 調達面においては、ニッケル鉱石等は生産に見合う数量は確保する見通しの一方で、ニッケル鉱石価格は高水準に推移しており、また、製造過程で使用する原燃料価格及び電力コストの高騰等によって、生産コストの上昇幅が拡大しており、損益へ大きな影響を与えることが見込まれます。 感染症及びウクライナ情勢に伴う影響は、当連結会計年度においても継続するものと考えられますが、そうした事業環境等への対応は、当社グループの中期経営計画において掲げる基本方針等で取り組む活動に合致しており、引き続き、強く推し進めて参ります。 そのため、連結業績予想を前ページのとおり修正いたしました。| 閉じる