想定株価レンジについて
最新のコンセンサス予想、財務実績等のファンダメンタルズ・データと、日々のPER、PBR等の投資指標を統計処理したデータを元に、妥当と考えられる株価のレンジをビジュアルに表現しています。
想定株価レンジ(PBRアプローチ)
四半期毎の短信発表実績値から算出したBPSと、直近75日間のPBRの推移から算出したPBRレンジを元に、想定される株価の上値目途、下値目途を算出しています。
想定株価レンジ(PERアプローチ)
最新のコンセンサス予想から算出したEPSと、直近75日間のPERの推移から算出したPERレンジを元に、想定される株価の上値目途、下値目途を算出しています。
基本的な考え方
想定株価レンジは、PBR、PERの算式を次のように組み替えて算出しています。
⌈株予報⌋想定株価レンジの算出式
PBRアプローチ | 最新の実績BPS × 過去75日間のPBRレンジ(±2∑) |
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PERアプローチ | 最新の予想EPS × 過去75日間のPERレンジ(±2∑) *予想EPSおよびPERは、コンセンサスベースの数値を使用しています。 |
掲載内容
株価の想定レンジと、株価(前日終値)のレンジ内の相対位置を表示しています。
妥当 株価 |
過去75日間の予想PER平均値をあてはめた場合の株価水準 |
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上限 目途 |
予想PERの上限(平均+2∑)まで買われた場合の株価水準 |
下限 目途 |
予想PERの下限(平均−2∑)まで売られた場合の株価水準 |
1年間の株価と想定株価レンジの推移を示したグラフです。テクニカルチャートでお馴染みのボリンジャーバンドのPBR(PER)版とお考えください。
使い方のポイント
数字だけでなくグラフが示すレンジのトレンドや株価との関係も見ながら、総合に判断することが重要です。
1) | 現在の株価レンジと、 株価の位置を確認する |
・過去75日間の平均PERは17.2倍。上限19.8倍、下限は14.6倍。 ・現在のEPSで株価に換算すると上値目途は388円、下値目途は285円。 ・株価は下限目途に近付いており、割安な水準に入っていると言えるのでは。 |
2) | グラフで株価レンジの 基調を確認する |
・レンジのトレンドも上昇基調を続けている。 |
3) | 1)と2)を確認した上で 総合的に判断する |
・ここからの下げについては、買いスタンスで臨んだ方がよさそうだ。 |
±2∑(シグマ)とは
∑は、データの分布の度合を示す数値である標準偏差を指します。平均値から標準偏差だけ離れていれば1∑、標準偏差の2倍離れていれば2∑となります。
分布のしかたが正規分布である場合、全体の68.3%が平均±1Σの範囲に納まり、95.4%が平均±2∑の範囲に納まるとされています。